ジョッキーのひたむきさ。
園田競馬場は、兵庫県尼崎市にある地方競馬場で、1930年に開設されて以来、長年にわたり地域の人々に親しまれてきました。コンパクトながら機能的な設計で、観客と馬との距離が近く、臨場感あふれるレース観戦が楽しめるのが大きな魅力です。
コースは右回りのダートで、1周は約1,051メートル、直線は213メートルと比較的短めですが、3コーナーから4コーナーにかけてのスパイラルカーブが特徴的で、スピードを落とさずに駆け抜けることができる設計になっています。そのため、先行馬が有利になりやすい一方で、レースの駆け引きが多彩に展開されるのも面白さの一つです。
レースの距離は820メートルから2,400メートルまでと幅広く、中でも1,400メートル戦はスタートから最初のコーナーまでが長く、先行争いの激しさが際立ちます。また、兵庫ダービーや兵庫ジュニアグランプリなど、全国的にも注目される重賞競走も開催され、地方競馬の中核を担う存在です。特に最近ではイグナイター号の大活躍が園田競馬の存在感を大きく高めています。
地元の厩舎に所属する馬や騎手が中心となって活躍しており、特に兵庫のジョッキーたちはコースへの熟知と巧みなレース運びでファンを魅了しています。観客との距離も近く、口取り式後にはどのジョッキーも丁寧にファンの方へサインを書いています。
アクセス面でも便利で、最寄りの阪急電鉄「園田駅」からは無料シャトルバスが運行されており、公共交通機関を利用しての来場もスムーズです。飲食店は美味しいところが多く、ビールもしっかり冷えていて言うことありません。
競馬の醍醐味と地元色豊かな雰囲気を同時に味わえる園田競馬場は、観戦スポットとしての魅力にあふれています。迫力あるレース展開と温かみのある環境が、訪れるすべての人を魅了してやみません。